この症状はED?

2022/05/21
by 高山 愛子

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この症状はED?
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スバッと解決!ライフ博士のED Q&A


【性欲はあるのに勃起しません】

気持ちと体が追いつかない、というのは勃起不全の大きな原因のひとつです。
興奮するシチュエーションなどに際しても勃起することが出来ない、というのは、勃起をするに十分な量の血液が陰茎へ溜まっていないためです。
陰茎部への血流を促す必要がありますので、ED治療薬を使って血流を改善させ、勃起の手助けをするのが肝要と言えるでしょう。
もしくは、1人の時は勃起が出来る、マスターベーションでは勃起が出来るのに性行為自体が出来ない、というケースも考えられます。
1人の時はリラックスが出来て勃起に至る、というのは、心因性のEDであるとも考えられます。
いずれにしてもこれは勃起障害の症状ですので、適切な処置を行うことが重要なのですが、「性欲自体がない」というケースよりははるかに勃起する能力を取り戻しやすい症状でもありますので、悲観的にならずに対処してもらえればと思います。


【勃起まで時間がかかります】

勃起にまで時間を要するという勃起障害の症状は、精神的重圧をはじめとした、心を原因とするものが多くなっています。
毎日が仕事で忙しい、家族の関係で重圧がかかる事がある、といったものや、単純に歳を取ってしまったことによって「勃起力=陰茎への血流の流れ」が弱まっているという可能性もあります。
ご自分の体形をふりかえってみましょう。
食べ過ぎなどで体重が平均よりもオーバーになり、脂肪がつきすぎている状況ですと血流は弱まります。
喫煙歴が長い人ならば、やはり血管が詰まり、血流が弱まる方も出てきて勃起にまで時間を要する症状もあらわれます。
しかし、考えすぎることがEDにとっては一番よくない行為です。
まずは自分の朝勃ちの経過を確認してみましょう。
1週間ほど様子をみて、毎朝勃起が確認できる場合は特に問題は起きていませんが、何日か朝立ちの様子が見られなかった場合は、やはりストレスから生じるEDと捉えて、改善を図る必要があるでしょう。


【勃起はしますが中折れします】

勃起不全の患者の中でも最も多い症状が「中折れ」です。
性行為の最中にペニスが硬さを失ってしまう。パートナーの反応を考えると焦りどころではない感情が渦巻いてしまう。
そして。「今回だけだった」「たまたま調子がよくなかっただけだ」という気持ちでずるずると自分が勃起不全であることを認められないまま症状を悪化させてゆくという状態になってしまいます。
勃起不全には、こうした心理的な原因による「心因性勃起不全」という症状があります。
ストレスのみならず、仕事の忙しさによる睡眠不足や過労、そしてパートナーとの気持ちの行き違いといった要因があり、自分がどの状態にあるかを見極める必要があります。
性行為の失敗は男性自身の誇りを傷つけるものです。
勃起不全である。という事実を認めたくない気持ちはわかりますが、やはりしっかりと向き合わなければなりません。
中折れは性行為の途中で起こってしまうことだけに、特に精神的なストレスの多い症状であります。


【朝勃ちしません】

男性の生理現象としての代表格である朝立ち。それがまったくなくなるというのはショックなものかと思います。
睡眠中の勃起は、男性の就寝中に何度も行われていることです。
「夜間陰茎勃起現象」という名称がついており、定期的に陰茎の海綿体に血液を送ることで、正常な勃起力を保つ、いわば定期メンテナンスのような意味合いを持ちます。
しかし、この夜間陰茎勃起現象は、睡眠時間の中での2~4割程度にしか起こらないのです。
なので、目覚めた時に勃起が確認できる朝立ちは、平均的には3~5日に1度という割合で自己確認出来る。ということでもあります。
人間の睡眠にはレム睡眠とノンレム睡眠がある事は知られておりますが、勃起が起きるのは浅い眠りのレム睡眠の時です。
睡眠中に勃起をしていても、自分の眠りが深ければ「朝勃ち」ならぬ「眠り勃ち」をしている可能性は十分あるわけです。
なおも心配な方は「エレクチオメーター」という夜間陰茎勃起現象の判定用具もあるため、そちらを試してみるのも方法のひとつです。


【妻には勃起しません】

長年連れ添った配偶者に対して勃起能力が減退してしまう。
「妻だけED」という言葉も作られるほど間近に、そして深刻な症状がこちらです。
みずからの配偶者を性的に見ることが難しくなっている男性が負う症状です。
子供と遊んでいる妻を見て母親としての存在を意識してしまい、性的対象として見ることができない男性も増えているもの。
それはセックスレスへと繋がり、セックスレスから離婚を考える妻という話も今は珍しい事例ではありません。
妻を母として見てしまう。「愛が家族愛へと変化した」という言葉で自分を説き伏せようとするよりも、もっとも身近にいる女性の輝いて見える部分を今1度探すために、スキンシップやふたりでの旅行、記念日に雰囲気を作った照明で部屋を照らして食事を共にするなど、ふたりの間柄をマンネリにしないように努力するのが大切です。


如何でしたか?
今回いただいたご相談は、すべてEDの症状です。
気になりだしたときがED改善における最善のタイミングです。
EDというのは非常にデリケートな問題ではありますが、諦めないことが大切です。

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